■ 川 口 珠 生
kawaguchi tamaki
■■ DATA C.V.
2004 ◼ Chelsea College of Art and Design (ロンドン、イギリス)
1994 ◼ 京都教育大学教育学部特修美術科卒業
■ アーティスト イン レジデンス
2019.04 ◼ Listhus Art residency (オゥラフスフィヨルズゥル,アイスランド)
2018.10 ◼ PILOTENKUECHE (ライプツィヒ,ドイツ)
2018.04 ◼ Heima Art residency (セイジスフィヨルド,アイスランド),
◼ ペインティングパフォーマンス (Painting Day By Day In The World.)
2019 ◼ 蝶を描く(Listhus Art residency,オゥラフスフィヨルズゥル,アイスランド)
2018 ◼ Waspを描く(Helmut, ライプツィヒ, ドイツ)
◼ アイスランドに関するものを描く (セイジスフィヨルド, アイスランド)
2017 ◼ 蓼食う虫を描く(キャズ、大阪)
◼ フォークスストーンの昆虫を描く(Folkestone, ケント、UK)
2016 ◼ アメンボを描く(川崎市民ミュージアム、神奈川)
■ 近年の主な個展
2019 ◼ STREET GALLERY(神戸)
2018 ◼ Helmut (ライプツィヒ, ドイツ)
2017 ◼ 特定非営利活動法人キャズ(大阪)
2013 ◼ アートスペース虹(京都)
2011 ◼ 不二画廊(大阪)
■ 近年の主なグループ展
2019 ◼ 白日夢, 2kw gallery (大津、滋賀)
2017 ◼ LEAVING LANGUAGE, The Metropole Gallery (Folkestone/UK)
2017 ◼ Bertram Schiller + 奥野哉子 + 川口珠生 (自由工房/東大阪)
2016 ◼ ART GARDEN (阪急西宮ガーデンズ/兵庫)
2012 ◼ ギャラリズムin天満橋CITY MALL (大阪)
2011 ◼ 六甲ミーツ・アート芸術散歩2011(神戸)
Statement
この展覧会は、ここ最近のアーティストインレジデンスの体験から得た発想をさまざまな形で表現したものです。今まで行ってきた「描くパフォーマンス」から脱却して、何か新しい形で表現できないかと試みた時期でもあります。ドイツ・東欧・アイスランドで撮影した映像、それらを取り巻くインスタレーション、アイスランド帰国後の絵画から構成されます。
2002年にロンドンで始めた、透明な立体箱型キャンバスの中で虫を「描くパフォーマンス」。絵を描くことのリアルタイムの同時可能性を実現させようとした装置でもありました。しかし年々進めるうちに「描くパフォーマンス」を通して行われる、コミュニケーションの可能性により魅力を感じることが多々あり、そのコミュニケーションをキーワードに今回の展示を展開していきます。
人が少ないアイスランドでのコミュニケーションを考えた時、一番のコミュニケーションは母なる大地とでした。森林限界でもあるアイスランドは苔に覆われ、まだら雪が山々にのこる、宇宙を近く感じるような光線が眩しい不思議な国でした。
そのアイスランドの自然の中に身をおく機会の中では、いままで感じたことのない不思議な感情や記憶が呼び起こされました。そしてこれらの奇妙な感覚に衝撃を受けました。それはなにか自分が通常の生活の中では麻痺していた感覚を想い起すようなものでした。これらの閉じ込められていた思考、感情、記憶は、コンクリートの壁に囲まれた私の生活から救い出されたかのようです。
錬金術師が鉱石を金に変えるように、目に見えない自然の力の前で私たちは変わることができるのでしょうか?それとも閉じ込められた記憶や感覚をとりもどすことは可能なのでしょうか。
東欧での森の中での経験は、隠微な光と木々の作る闇の中での、神秘的な体験でもありました。東欧の歴史を振り返った時その森の役割やそこで行われてきた体験を感じ取ることができるのかどうか、手探りで木々をマッサージすることで繋がることを試みました。
アイスランドの荒涼とした土地や東欧の鬱蒼とした静寂な森の中での経験のあと、その光り輝くような自由な純粋な光をドイツライプチッヒでの荒廃とした魅惑的な建物と若者との対話の中に見出しました。
このライプチッヒでの現地の若者たちへのインタビューは、「描くパフォーマンス」もしくはアイスランドや森の体験からはかけ離れたもののように表向きは見受けられますが、人間活動を自然生命活動の一環ととらえることができた時、それらを自然の力として感じることができました。
この展覧会の主な作品らは、コミュニケーションというキーワードのもと、無感覚になっていた経験(思考、感情、記憶)を探る旅でもあります。これら作品が見るものに響き渡り、少しでも共感していただけることを願っています。埋葬された感覚の記憶に自由をあたえることができるのでしょうか。
2018 ◼ 左上から(1段目)「白樺をマッサージする」Anna(Berlin、ドイツ)(2段目)「若者インタビュー」Elias、Ann-Katrin(Leipzig、ドイツ)(3段目)「言葉を発する。」Dogmar(Prague、チェコ)
2019 ◼ Moss・苔、アイスランド
2018 ◼ Plagwiz, Leipzig, ドイツ
CITY GALLERY 2320
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