■ 中井浩史
nakai hiroshi
■■ DATA C.V.
■ 近年の主な個展
2019 ■ City Gallery 2320「Drawing, Paintings, and Other Things」 ▶ Installation view
■ 2kw gallery 「裸の皮膚」
2018 ■ Gallery Ao 「Drawing possibilities of lines right here」
■ 2kw gallery 「裸の皮膚」
■ STREET GALLERY 「CURVING DRAWING in STREET GALLERY」
2017 ■ Gallery Ao 「Curving Drawing」
■ GALLERY 301 「Curving Drawing」
2016 ■ Gallery Ao 「Curving Drawing」
■ STREET GALLERY 「Curving Drawings on Canvas 2016」
2015 ■ Gallery Ao 「draw-ing」
2014 ■ GALLERY 301 「BORDERLAND」
2013 ■ Gallery Ao 「evaporation」
2012 ■ GALLERY 301 「そのイメージは無重力の旅をする」
2011 ■ Gallery Ao
2010 ■ Gallery Ao
2009 ■ Gallery H.O.T
■ Gallery Ao「-FACE-」
2008 ■ ギャラリー島田 deux
2006 ■ ギャラリー汲美
■ ギャラリー島田 deux
■ アートスペース虹
2004 ■ 信濃橋画廊 apron
■ Gallery H.O.T
■
ギャラリー島田
2003 ■ Gallery GustoHouse 「現代アートに求めるもの、求められるもの 中井浩史展」
2002 ■ 西脇市岡之山美術館アトリエ
2001 ■ ギャラリー島田
2000 ■ ギャラリー北野坂・ハンター坂
1999 ■ Gallery GustoHouse
■ 近年の主なグループ展
2016 ■ GALLERY 301 「中井浩史 × 黒瀬剋」
2015 ■ 2kw gallery 「はじまりの応答」
2014 ■ 上七軒グローバル京町家 「cell」
2013 ■ Gallery 睦 「Translucence / Transparency」
2011 ■ Gallery H.O.T 「H.O.T Show 2011」
2010 ■ 大阪現代美術センター 「gallerism 2010ー画廊の視点ー」
2008 ■ ギャラリー開 「絵画ー平面を巡る思考ー」
2006 ■ ギャラリー開 「表現の位相ー6人の方法ー」
2005 ■ Gallery H.O.T 「アートがもたらすプラセボ効果Ⅲ」
2002 ■ 海岸通ギャラリーCASO 「現代美術インディペンデントCASO展」
気に入った「カタチ」が出来るときはいつも唐突で、それまでやってきたことを裏切るように、全く別のイメージとしてポッカリと現われる。絵が面白いのはこういうところで、計画とかアイデアを超えてしまうときがある。
(2010)
◼ Untitled 515x367mm charcoal pencil, tempera, paper 2013
◼ Untitled 297x420mm oil, tempera, conte pastel, paper 2019
◼ Untitled 550x410mm gesso, oil, (printed)paper 2012
◼ 記念作品集を刊行
■ 中井浩史の作品について citygallery2320 向井修一
中井浩史のアトリエは神戸市須磨区の高台の集合住宅の4階にある。
油絵具、筆、鉛筆、テンペラなどの画材、ドローイング用の紙類、真新しいキャンバス、画集。完成し作家の手を離れた作品、制作中の作品。機能のみにそぎ落とされた5.4m×3.6mの白い空間。南側に面した窓から入る潮風と光がそれらを包み込む。そこで誕生する[curving drawing]と名付けられた紙とキャンバスの作品群。絡み合う線と、それによって作られた空間に塗られる色。何も書かれていない画布を前に、下書きは全くせず、エスキースも描かず、いきなり線を描くことから始める。ひたすら線を描くことに集中する。わき目もふらず、どこまでも線にこだわる。その間は画面から離れない。あと戻り、追加は一切しない。次はその線によって区切られた陣地に色を置く。どこに塗るか、どこを残すか、自身に問いながら色に集中する。この時も画面から離れる事はない。一見、無造作に配置され、不安定で不定形なものが立ち現れてくる。そこから、何かを暗示させてはいないか、何かを類似させるものはないか、突き詰めていく作業がつづく。そして、「パーン」と音がして発光する瞬間を迎える。作家の手から離れ、作品として完成する時である。
過去の展覧会の案内状を床に並べてみた。制昨年、サイズ、素材等をなどのデータは消え、強固な意志は表れてくる。そこには、作品の「芯」のみが浮き上がってきた。探求、進化、証明、変化、展開―語り継がれている「抽象絵画の歴史」。その窮屈さから、できるだけ距離を置くこと。化石化せず、新たな地平に飛び出すこと。火山から流れ出した溶岩流が、空気に触れ、あるいは海に流れ出た瞬間に熱を持ったまま、凝固するように、中井の仕事はこれまでも、これからも続くと信じている。
◼ Untitled 727x727mm oil, tempera on canvas 2018
◼ Untitled 380x455mm oil, tempera on canvas 2018
◼ Untitled 420x297mm gesso, dermatograph, paper 2019
会場を見る ▶ installation view
CITY GALLERY 2320
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