■ 滑 川 み ざ
Namekawa Misa
■■ DATA C.V.
1982 ■ 大阪大学人間科学部社会学科卒業
1982~1984 ■ 大阪市立美術研究所
1995~2004 ■ アメリカ(ニューヨーク)在住。1996年アーティストとしてグリーンカード取得
私は20歳前後から表現を生活の中心に据えて生きてきた。初期の制作手段としては銅版画のエッチングという手法で、モノクロの世界を通して自分の内面を吐露していた。それを14~5年続けるうちに、興味は立体物も含め大きなサイズの作品へと移った。視覚だけではなく体全体で感じるものを作りたかった。アメリカ在住中は壁面サイズのドローイングや深紅のベルベットを使った立体物を制作した。そして、2010年頃からインスタレーションを手がけるようになった。作品を重ねるうちに自らの手で作るという作業は極力最小限にして、素材そのものをその場所でどう料理するかが面白いと思うようになった。
■ 近年の主な個展
2019 ■ ギャラリーAo(神戸) ■ Space 31 (神戸) ■ ギャラリーマーヤ(高槻)
2018 ■ ギャラリー勇斎(奈良) ■ ギャラリーいろはに(堺) ■ スペース草(豊中) ■ 御蔵跡(大阪)
2017 ■ Space 31 (神戸) ■ 御蔵跡(大阪)
2016 ■ 妙法寺野外展示(堺)■ Street Gallery(神戸)■ ギャラリー編・かのこ(大阪)
2015 ■ ギャラリーAo(神戸)■ ギャラリー編・かのこ(大阪)■ ギ ャラリーマーヤ(高槻)
2014 ■ ギャラリーマーヤ(高槻)
2013-2019 ■ アートスペースかおる野外展示(2月・4月・7月)
2012 ■ ギャラリーマーヤ(高槻)
2011 ■ アトリエ2001(神戸)
2010 ■ ギャラリーサーカス・サーカス(神戸)
2002 ■ ギャラリーサーカス・サーカス(神戸) ■ “Fragile Art" 路上展覧会4/2~5/16(New York 26か所)
2001 ■ Williamsburg Art & Historical Center (New York, USA)
1995 ■ ギャラリー白(大阪)
1994 ■ ONギャラリー(大阪)■ ジュレー(大阪) ■ 大和ギャラリー(大阪)
1990 ■ 画廊みやざき(大阪)
1989 ■ 画廊みやざき(大阪)
1988 ■ 画廊みやざき(大阪)
■ 近年の主なグループ展
2020 / 2016 ■ 生野ルートダルジャン(購買會他、朝来)
2016 ■ 堺アルテポルト黄金芸術祭(妙法寺、堺)■ ギャラリズム(PIAS Gallery、大阪)
2015 ~ 2019 ■ 宝塚てんてん(友金アパート、宝塚)
2014 ■ 船坂ビエンナーレ(船坂、西宮)
2013 / 15 / 16 / 17 / 20 ■ ナメカワ・ハルナリ・ハラミイシ!(アートスペース高瀬舟、芦屋)
2012 ■ The International Artworkshop Exhibition (Gludsted in Denmark)
2002 ■ Life of the City (MoMA, New York, USA) ■ The Free Biennial (New York, USA) ■ Reactions(The Lobby Gallery, New York) ■ Free Manifesta(Frankfurt, Germany)
1997 ■ 第17回天理ビエンナーレ(東京・大阪・福岡・新潟・奈良)
1988 / 1994 ■ 現代版画コンクール(現代美術センター、大阪)
■ アーティストインレジデンス、他
2012 ■ The International Artworkshop (Gludsted in Denmark)
2013/2017/2018 ■ Art Projects (Denmark)
MOMENT モーメント◼ スペース草(豊中 ) 2018
モーメントは、刹那を表現した作品で、写真とビデオと張り巡らした赤い糸からなるアートインスタレーションです。場所は大阪のスペース草で、初日のパフォーマンスで、張り巡らせた糸を一本一本滑川が切っていきました。会期の二日目からは、滑川がその糸を一本一本結んでいきました。そして最終日に再びその糸を切断するパフォーマンスを行いました。
壁面の写真はほとんどが2018年夏にアートプロジェクトで訪れたデンマークと神戸の空の写真です。デンマークの田舎の空はどこまでも広く、一瞬たりとも同じではない美しさに触発されてシャッターを押し続けました。帰国後、ふと見上げた神戸の空はビルで区切られ、気候や環境条件のためにデンマークと同じではないですが、それでもそこに空はあり、それはデンマークにもつながっています。ビデオはこの夏のデンマークに行く道中からデンマーク滞在中、そしてその岐路に撮影したものです。主に牧草地や麦畑、草原を吹き抜ける風とフィヨルドや西海岸の海の波、そして移動中の車内からの撮影で構成され、どれも刹那と永遠を感じた光景です。インスタレーションでは、このビデオの役割は音源と光源にあります。特に音は、最初はあまり意識に上りませんが、インスタレーションスペースにしばらくいると、やがて風の音や波の音に気付く人が多くいました。吊るされたり、置かれた鏡は赤い糸や映像の限られた部分を映しています。赤い糸は、日本では例えば男女の縁を結ぶものとして象徴的な意味を持たされています。瞬間を人と共有するパフォーマンスとして糸を切りましたが、この糸はまた結ばれます。しかし結ばれた糸は決して元通りではなく様子を変えています。そして再び糸は切られ、また結ばれます。この繰り返しが私たちの人生という営みだと、滑川は考えています
Forest-森 ◼ 77 M3 (デンマーク/オーフス) 2019
チューブドローイング / 人工物が森に取り込まれていく
Dot.com ■ 3Gallery Paw0 (芦谷)2019
音と影とあなたと私 ◼ Space31(神戸)2017
LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS ◼ Art Space Kaoru 2017
mama ◼ Art Space Kaoru 2018
CITY GALLERY 2320
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